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「天気予報を健康管理に生かせ」、気象予報士の荒木氏

ライフビジネスウェザーの「健康みはり」を紹介

2017/10/19 16:05
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス
ライフビジネスウェザー 気象予報士で健康アドバイザーの荒木真理子氏
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 「“雨が降ると古傷が痛む”ということわざがあるように、古くから体と天気の関係は注目されてきた」――。そう語るのは、「デジタルヘルスDAYS 2017」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)のオープンシアタ―に登壇したライフビジネスウェザー 気象予報士で健康アドバイザーの荒木真理子氏だ。

 同社は現在、健康サービス「健康みはり」の開発を進めている。天気を考慮して健康のアドバイスを行うサービスである。例えば、その日の気象条件を考慮して、発症の恐れがある症状などの情報がアドバイスとして利用者のパソコンやタブレット端末などに送られる。利用者自身が体調に異変を感じた際には、症状を入力すると発症の恐れがある疾患情報を表示する。2017年中の提供を目指している。

「健康みはり」概要
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展示ブースでは「健康みはり」のデモ画面が紹介されていた
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 健康みはりは、天気や気温、気圧が体にどういう影響を与えるのかを追求する生気象学の知見を基に開発した。特定の季節に現れやすい花粉症や熱中症、特定の気象条件で現れやすい片頭痛や脳卒中など、26の症状が天気に影響を受けることが分かっている。

 例えば、「心筋梗塞や脳卒中を発症するのは冬の時期が多い」と荒木氏は語る。寒くなると人は体温を保つために、血管を収縮させて血圧を上げる。このときに血管が狭くなっていると心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気が引き起こされるのだ。

 発生場所としてはお風呂場が多いという。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に行くと血圧が上がり、熱い湯船に入ることで血圧が一気に下がるという血圧変動が起きるためである。これを防ぐためには、脱衣所を温めたりお風呂の蓋を開けて湯気を取り込んだり、服を脱ぐ前にシャワーを出しておくなどの対策をとることが必要となる。

利用者が入力した症状を基に、発症の恐れがある疾患情報を提供
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 こうした対策は、「多くの人が当たり前にしているにも関わらず、心筋梗塞や脳卒中はいまだに日本人の死因の上位疾患である」と荒木氏は述べる。さらに、心筋梗塞や脳卒中は発症して病院に着くまでに死亡する割合が高い。そこで重要となる個人の予防に「天気予報を生かしてほしい」と荒木氏は訴えた。

 脳梗塞やくも膜下出血と天気の関係はさまざまな論文でも発表されているという。「脳梗塞は、季節の変わり目に注意が必要で猛暑日には十分な水分補給が不可欠。くも膜下出血は晩春や晩秋に発症することが多く、寒い日の水仕事はゴム手袋をしてほしい」(荒木氏)。

心筋梗塞と脳卒中の発症時期
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 一口に天気予報を健康管理に生かすと言ってもいろいろな相関関係がある。「能動的に天気予報を見ながら、健康みはりを使って正確な予防策をとってほしい」と荒木氏は呼びかけた。

■変更履歴
記事初出時、荒木氏の肩書に間違いがありました。お詫びして訂正します。記事は修正済みです。

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