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「冷え症」の真実にビッグデータで迫る、クラシエ

弘前COIでフレイルとの関連因子を解析

2017/10/16 18:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

 クラシエホールディングス 経営企画室 企画部R&D戦略推進チーム 主任研究員(リーダー)の稲益悟志氏は、「デジタルヘルスDAYS 2017」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)初日のオープンシアターに登壇し、「冷えとフレイルへ独自のアプローチ 超多項目ビッグデータ活用による未病状態の改善」と題して講演。弘前大学を中心とするプロジェクト「弘前COI」における同社の取り組みなどについて紹介した。

登壇した稲益氏
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 クラシエはコスメティックス関連商品や食品と並ぶ主力事業の一つとして、薬品(漢方薬)事業を手掛けている。漢方原料の有効成分を解明し、機能性農産物やそれをベースとした商品開発につなげる取り組みにも力を注ぐ。

 こうした取り組みの中で同社が着目するようになったのが「冷え症」だ。冷え症は「西洋医学では原因を特定できないとされ、治療の対象とは見なされていない。一方、東洋医学では“万病の元”とされ、根本治療も可能とされている」(稲益氏)。同社が特に注目しているのが、冷え症とフレイルの関係だという。フレイルとは高齢者などの心身の機能が落ち、要介護状態に陥りやすい状態にあること。冷え症もフレイルも“未病状態”と見なせる点で共通している。

 弘前COIでは、冷え症とフレイルを関係づける因子を、健診データなどを含む多項目のビッグデータで解析。これを基に、冷え症予防の観点からフレイル予防法を開発することを目指す。

 冷え症と一言で言っても、東洋医学の観点では多くのタイプに分類されている。本来は症状や原因に合わせた対処法が必要だが、冷え症の症状や原因を正確に見定めることは従来の診断方法では難しかった。

 弘前COIでは、ビッグデータを活用して冷え症の実態を明らかにし、食品や日用品、漢方薬などによる個別化された改善法の確立につなげる狙いだ。今後、冷え症や冷えの実態調査、フレイルの評価、関連因子探索のためのスクリーニング法の開発などを進めていく。クラシエではこうしたビッグデータと健康に関わる取り組みの一環として、ウエアラブル端末によるライフログ取得の可能性などにも注目しているという。

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