図1 ロームが2018年6月に量産を開始するオペアンプIC「BA8290xYxx-Cシリーズ」
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 ロームは、“ノイズ設計フリー”をうたう車載用オペアンプを開発した。クルマの電子化が進む中で電磁ノイズ対策の重要性が増しており、自動車メーカーや部品メーカーにとっては部品コストや開発工数の増加が負担になりつつある。ロームは新たに開発したオペアンプIC「BA8290xYxx-Cシリーズ」のサンプル出荷を2017年9月に開始(図1)。2018年6月から月産100万個体制で量産することを決めた。

 オペアンプの役割は、センサーが取得した微小な信号を増幅してマイコンで処理できるようにすること。例えばエンジンECU(電子制御ユニット)は、電流や加速度、温度、気圧などの情報をセンサーで取得し、点火時期と燃料供給量などを制御している(図2)。モーターECUであれば、電流検出抵抗のデータを電圧に変換し、制御に用いる。

図2 エンジンECUでのオペアンプの搭載例
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 「走る・曲がる・止まるというクルマの基本性能に電子制御が多く使われるようになり、ノイズに強いICへの要望が増えてきた」。こう語るのは、ロームLSI商品開発本部汎用LSI商品開発課OPAMP・ADC Gグループリーダーの吉井佑介氏である。

 ノイズの影響を受けやすいオペアンプを使うと、信号を増幅する際にノイズも増幅してしまい誤作動や誤認識を起こす懸念が生じる。このため部品メーカーはECUなどを開発する際に、ノイズ対策としてコンデンサーと抵抗で構成するフィルターを追加したり、オペアンプICをシールド(金属板)で覆ったりしていた。

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