毎年米国で開催されるディスプレー最大の学会「SID」。今年(2017年)の展示会場は、フラットパネル・ディスプレー(FPD)メーカーの意欲的な展示のおかげで、時間が全然足りないと感じるほどに充実していた。韓国のSamsung Display社とLG Display社が会場の入り口近くに並んで陣取り、競い合うように展示しているのは、これまでもよく見かけた光景だ。

 しかし今回は、Samsung Display社の隣に中国Tianma Micro-electronics社(天馬)、その後ろにジャパンディスプレイ(JDI)、その隣(LG Display社の後ろ)に中国BOE Technology Group社がブースを構え、韓国・日本・中国を代表するパネルメーカーが言葉通り競い合うように大きなブースで最新技術を展示した。その様子は、さながらFPD戦国時代の勢力地図を見るがごとしである。少し意外だったのは、中国China Star Optoelectronics社(CSOT)のブースが見当たらないことだった。

 韓国2社の展示からは、激しい追い上げを見せる中国勢に対して先行する有機EL技術での絶対的な優位を死守しつつ、かつ液晶製品もハイエンド品にシフトさせて利益を確保するという堅実な戦略が見て取れた。この2社が持っている技術の裾野の広さは、もうそろそろ老舗と呼んでもいいくらいのレベルに達していると思う。

「SID Display Week 2017」の会場となったロサンゼルスのコンベンションセンター
来年も同じ会場で開催される予定。
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