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「長年のテーマ、低被曝と高画質を両立」、日立の64列CT

新たに開発した画像再構成技術を搭載

2018/04/16 19:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

 日立製作所は、64列マルチスライスCTシステムの新製品「SCENARIA View」(シナリア ビュー)を「2018国際医用画像総合展(ITEM 2018)」(2018年4月13~15日、パシフィコ横浜)で発表、披露した。胸部レントゲン撮影と同程度の被曝線量と画質向上の両立を目指した製品である。同年7月に提供を始める。価格(税別)は15億円から。

 展示会場での発表セレモニーに登壇した日立製作所 ヘルスケアビジネスユニットCEO 執行役常務の渡部眞也氏は、今回の新製品が目指した技術について次のように評価した。「被曝線量の低減と高画質をいかに両立させるかが長年のCT技術のテーマ。画像再構成において当社の技術を結集し、バランスの取れた優れた特性を実現できた」(同氏)。

日立製作所 執行役常務の渡部氏
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 今回、CT画像の再構成方法として同社が独自に開発した次世代逐次近似応用再構成機能であるIPV(Iterative Progressive reconstruction with Visual modeling)を搭載した。IPVは低線量時の撮影で発生するノイズを繰り返し除去しつつ、画像の質感を維持することで、低線量の撮影時でも視認性の優れた画質を得ることができるとしている。画像再構成法として一般的なFBP(Filtered Back Projection)と比較して画像ノイズ低減率は最大90%、被曝低減率は最大83%という。

 ガントリー開口径は、従来機のSCENARIAより5cm広い80cm。狭いところが苦手な被検者に不安感を与えることなく、操作者は被検者へアクセスしやすい検査環境を提供できるよう配慮されている。

ITEM会場でお披露目したSCENARIA View
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 撮影範囲を自動で設定するスキャン範囲自動設定機能(AutoPose)を搭載する。検査時に、撮影範囲を手動で設定することなく、撮影されたスキャノグラム(CTの撮影範囲を決定するために事前に撮影する画像)から画像処理を行い、撮影範囲を自動設定する。さらに多断面再構成像処理や3D処理などの解析処理、サーバーへの画像転送をプロトコルに組み込むことができ、検査時間の短縮が図れるとしている。

 日立のCT事業は、2010年に64列のCTであるSCENARIAシリーズ、2013年にPOC(Point Of Care)向けとして16列のSupriaシリーズのそれぞれ第1弾を発売して展開してきた。渡部氏は、「世界シェアは2016年で約6%、昨年の売上を勘案すると若干シェアを拡大したと思っている。SCENARIA Viewの発売により、CT事業をさらに飛躍させたい」と抱負を語った。

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