現在の製造業を取り巻く環境をひも解くと、「顧客や市場のニーズの変化が早い」ことや「技術革新のスピードが速く製品技術が陳腐化しやすい」といった理由から、過去10年間において継続して、製品ライフサイクルが短くなる傾向にあります(図1)。

図1 自社主要製品のライフサイクルの10年前との比較
(経済産業省 ものづくり白書2016を一部修正)
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 このような時代において、タイミングを逃さず製品を市場に投入するための取り組みとして、モジュール化(製品の機能をサブシステム内で完結させた上で、サブシステム間のインターフェースを標準化する取り組み)が多くの企業で実施されています。

開発リードタイムを短縮、コストを削減

 製品構造がモジュール化されていると、市場要求の変化や技術革新によって新たな開発が必要になったときに、製品全体を見直すのではなく、一部のモジュールだけの入れ替えや新設で対応できるようになります。そのため、新製品の開発リードタイムを短縮し、併せてコストも削減できるようになります(図2)。

図2 モジュールを用いた製品開発
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 実現できれば大きな効果をもたらすモジュール化ですが、実際に取り組んでみるとそう簡単なものではありません。取り組んではみたものの、「局所的な改善にとどまり、思ったほどの効果が出せなかった」、「適切なやり方が分からなくなり、途中でとん挫してしまった」というような声をよく耳にします。

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