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「かぶれない心電図電極」に見る新技術としての価値

2018/05/16 11:00
久保田 博南=ケイ・アンド・ケイジャパン 代表取締役社長(医工連携推進機構 理事)

 心電図などの長時間モニタリング用電極は、多くの企業が独自の製品を展開してきた。その中で、使う側の立場から指摘されてきたのが、長時間装着後の皮膚のかぶれの問題だ。この問題に回答を与える電極が開発されたので紹介したい。

新素材の開発がポイント

 使い捨て電極は、生体情報モニタやホルタ心電計などの開発とともに登場してきた。年代でいうと1960年代の後半という時期なので、かれこれ半世紀以上の歴史を有する。この間、医療機器メーカー各社が競って改良品の開発に励んできた。

 当初は、心電図などの微弱な生体信号をいかに忠実にピックアップするかに開発の主目的があった。AC電源からの誘導ノイズをいかにカットするのかも、その一つである。さらには、リード線と電極をつなぐホックの位置を電極の接触部から離す、いわゆる「オフセット電極」などの製品化もあった。

 ところが、現在においても、使う側からの根本的な希望である「密着性が良くてかぶれない」という理想像からは遠い現状がある。生体電極の「密着性」は信号検出における最重要項目であり、その上で空気の「透過性」の良さも求められる。

 このたび、アイ・メデックスが開発した使い捨て電極「マイローデ(myrode)」の新製品は、使い捨て電極界の長年の悩みを解決する製品として期待されている。最大の特徴は「長時間連続使用でもかぶれない」というもの。2週間連続して使用できるという画期的な電極だ。

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マイローデの2品種。ホック式(左)とコネクタ式(リード線付き)のそれぞれの概観

 開発ポイントは二つある。第1は、独自開発の新素材を使用していること。防水性があり、厚さが従来製品の1/3となる0.06mmと薄い。第2が、その新素材を使った電極の新製造技術にある。いずれも特許申請中である。

 特に前者の新素材は、数年間かけて目的に合う素材の開発に成功したという。「密着性」と「透過性」は、見方によっては相反する難題だからだ。

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