米アップルは4月9日、同グループの全世界の事業運営で消費する電力に関し、再生可能エネルギー100%を達成したと発表した。

各地域で再エネ投資を拡大

 同社の凄さは、「RE100」(再エネ100%)を「目標」とする企業がようやく増える中、すでに自国内でのRE100を達成し、同社本社のある米国だけでなく、43カ国にわたるグローバルレベルで達成したことだ。

 この達成にあたり同社は、環境価値を外部から購入するのではなく、同社の拠点がある地域で太陽光発電所などの再エネ発電設備を建設し、そこからの電力を直接調達するなど、再エネ投資を拡大させた(図1)。

図1●アップルがアリゾナ州に持つデータセンター向けに設置されたメガソーラー(連系出力50 MW)
( 出所:アップル)
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 RE100を達成するには、(1)自社の敷地内に再エネ発電設備を導入し、発電分を自家消費にあてる(オンサイト発電)、(2)電力会社から「グリーン電力」プランの電力を購入する、(3) 再エネ発電事業者(独立発電事業者など)とPPA(電力購入契約)を結んで電力を調達する、(4)環境価値(グリーン証書など)を購入するーーなどの方法がある。

 RE100を目標とする企業は、これらの方法を組み合わせて達成することが多かった。

 しかし、最近では、環境負荷低減に貢献する「真のRE100達成」とは、「顧客の拠点があって電力需要のある現場、または顧客の拠点が電力供給を受けている送配電網と同じ系統に接続している再エネ設備からの電力調達」、「再エネの新増設への投資促進」、「グリーン電力から『環境価値』と『電力』を一括調達すること」などと見られている。これにより、既存の化石燃料による火力発電所の新増設を抑制する効果があることが評価される。