インド企業への大型出資が牽引役に

 2017年に太陽光関連企業が調達した資金は、世界市場で2016年比41%増の128億米ドルとなった。

 クリーンエネルギーのコンサルティング・コミュニケーション会社の米メルコム・キャピタル・グループ社が発表したレポートによるもの。資金調達には、プライベート・エクイティとベンチャー・キャピタル(PE・VC)、民間金融からの融資(Debt Finance)、および公的市場からの金融(Public market finance)が含まれる(図1)。

図1●太陽光産業への企業資金調達額年間推移(世界市場、2010−2017年)
(出所:Mercom Capital Group)
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 同レポートによると、2017年のVC投資は、2016年には78件の取引で総額13億ドルだったものが、30%増の99件の取引、総額16億ドルに達した。特に、 インドでの大型プライベート・エクイティ取引がいくつかあったことが牽引した。

 VC投資の内訳は、85%は太陽光発電の川下関連会社で、総額16億ドルのうち14億ドルを占めた。薄膜系太陽電池関連会社は1億600万ドル、サービスプロバイダーは4700万ドルを調達した。なかでも、米国スタートアップ企業でCIGS薄膜系太陽電池を開発するシバパワー社(Siva Power)は、2500万ドルの調達に成功している。

 メルコム・キャピタル・グループ社CEO(最高経営責任者)兼共同設立者のRaj Prabhu氏は「2017年第4四半期に資金調達が急増して、年間の投資額の増加に寄与した。世界各地で太陽光発電の導入量が拡大し、米国における太陽光投資税額控除が継続したことも後押しした。米国貿易委員会(US ITC)による(輸入シリコン結晶系太陽光発電製品への)関税額も当初予想よりも高くなかった。また、民間金融機関からの融資の活発化、 10億ドル以上の太陽光発電事業の証券化などが貢献した」と分析する。