2015年は、スマートフォン市場の成長が減速し、タブレット端末やパソコン市場は大幅に縮小した。この影響で、Wireless Connectivityや多くの電子デバイスにとっては停滞感の強い年となった。

 そんな中、Bluetooth機器の市場は比較的好調に推移している。Bluetoothについては、スマートフォンやタブレット端末など周辺デバイス市場が好調。特に、Bluetooth Low Energy(BLE)を使う“App-cessory”市場が急拡大している。

 一方、WiFi市場は台数ベースでの成長が減速している。ただしアンテナ数の増加やマルチバンド化の進展によって、RFコンテンツは増加傾向にある。

Bluetooth規格の動向は

 Bluetoothでは、2010年以降の新規格はすべてBLEに関するものだ(図1)。Bluetooth 4.1と4.2ではいくつかの機能が追加された。6LowPANなどのIPv6プロトコル対応、データ圧縮による通信高速化、インターネットへの直接アクセス、セキュリティーの強化などである。

図1●Bluetooth規格ロードマップ
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 2016年にリリースされる予定のBluetooth Ver. 5.0では、メッシュネットワークのサポートや通信速度の高速化(2Mビット/秒)、長距離(40m)通信、AoA(Angle of Arrival)/AoD(Angle of Departure)と呼ぶアンテナを使う測位がオプション機能として追加される。これらの機能追加により、Classic BluetoothやIEEE802.15.4(ZigBee)用途が部分的に置き換えられる可能性がある。

 メッシュ以外の機能については、現行のBLEチップでは対応できずハードウエアの変更が必要となる可能性が高い。普及には若干の時間がかかりそうだ。

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