台湾AU Optronics(AUO)社が2017年10月26日に発表した2017年第3四半期(2017年7~9月)決算は、売上高が前年同期比2%増、前四半期比4%増の873億9500万台湾ドル、売上総利益が前年同期比35%増、前四半期比11%減の153億1300万台湾ドル、営業利益は前年同期比69%増、前四半期比17%減の97億4300万台湾ドル、当期利益は前年同期比81%増、前四半期比10%減の88億5600万台湾ドルとなった。

 売上総利益率は17.5%(2017年4~6月期は20.3%)、営業利益率は11.1%(同13.8%)となり、いずれも前四半期比で悪化したが、2桁%を保った。EBITDAは前年同期比20%増、前四半期比11%減の184億5500万台湾ドル、EBITDAマージンは21.1%(2017年4~6月期は25.5%)。第3四半期の為替変動は小幅であり、収益への影響はわずかだった。

AUO社の四半期決算の推移(出所:みずほ証券エクイティ調査部作成)
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 太陽電池などを除いたDisplayセグメントの業績は、売上高が前年同期比3%増、前四半期比4%増の827億1800万台湾ドル。連結売上構成比は95%、営業利益は前年同期比64%増、前四半期比17%減の97億5900万台湾ドルである。EBITDAは前年同期比20%増、前四半期比11%減の180億7600万台湾ドル。営業利益率は11.8%、EBITDAマージンは21.9%である。

テレビ向けパネルは大型化が続くが価格は頭打ち

 2017年第3四半期の大型パネルの出荷数量は、2900万枚(前四半期比1%減)、うちテレビ向けが700万枚弱(同7%増)、モニター向けが600万枚(同5%増)、ノートブック向けが1100万枚(同10%増)、タブレット向けが500万枚(同4%増)と見ている。一方、金額ベースではテレビ向けが前四半期比1%減、モニター向けが同4%減、ノートブックおよびタブレット向けが同10%増となっており、パネル価格低下の影響が出始めている。

 テレビ向けでは、大型化が続く。2017年第3四半期は55型(推定出荷数量は第2四半期比微減の100万枚)以外は、堅調である。50型以上でみると、50型が110万枚(前四半期比1割弱の増加)、65型が60万枚(同1割弱増)、75型が7万枚(同3割増)という具合である。4Kについては、出荷数量に占める比率が第3四半期は43~45%と、第2四半期からほぼ横ばいと見られる。

 2017年第4四半期(2017年10~12月)の主なガイダンスは、以下の通りである。まず、大型パネルの出荷数量は第3四半期比で1桁前半~1桁半ば%の減少、Blended ASPは1桁半ば%の低下。中小型パネルの出荷数量は、第3四半期比で1桁後半%の減少。稼働率は、第3四半期と同様の高水準(90%台半ば)を維持。部材コストは第3四半期比で1.5%減を想定(第3四半期実績は前四半期比1.5%の削減)。

 在庫回転日数は、第3四半期は32日へと低下した。在庫堆積を許容しない事業運営を行っているAUO社が、第3四半期は高稼働を続けつつも在庫回転日数が低下したことは、価格低下にもかかわらず足元の需要が堅調であることを示唆している。

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