高効率に受精卵に外部から改変遺伝子を導入する。そんな技術を引っさげ、ゲノム編集受精卵作成の受託事業を進めているのが、徳島大学発のベンチャー企業、セツロテックだ

†J-TECH STARUP銘柄を表彰する「第2回 J-TECH STARTUP SUMMIT」が東京・霞ヶ関で2月1日、13時~開催されます。ここでセツロテックの代表者も講演します(詳細はこちら)。

 同社が高効率なゲノム編集の武器とするのが、エレクトロポレーション法と呼ぶ、徳島大学が特許を持つ細胞内への遺伝子導入技術だ。目的遺伝子を導入、あるいはターゲット遺伝子を破壊するための酵素などが入ったゲノム編集溶液に受精卵を混ぜ、ここに電気パルスを与えることで、受精卵の壁面に穴を空け、遺伝子や酵素を受精卵内に導入する。

 これまで受精卵内に外部から遺伝子や酵素を導入する場合には、マイクロマニピュレーション法が使われてきた。顕微鏡を覗き込みながら、微細なガラス針を使って受精卵に注入する方法で、一つずつ受精卵を扱わねばならず、遺伝子導入に時間がかかる。この作業には熟練した技術が必要である。自動化は難しい。

 一方、エレクトロポレーション法は、電気的に処理するため、熟練の技は不要。同時に複数の受精卵に対して作業ができる。セツロテックの見積もりによれば、100個の受精卵に遺伝子操作をする場合、エレクトロポレーション法であれば15分以内に完了するが、マイクロマニピュレーション法では120分以上かかるという。また、エレクトロポレーション法は自動化も可能という。

 現在、同社は、製薬会社向けにエレクトロポレーション法を使ったゲノム編集受精卵作成サービスとゲノム編集マウス作成受託サービスを提供している。今後、製薬企業と、注目する疾患の原因遺伝子を特定する共同研究や、品種改良豚のゲノム編集受精卵販売サービスの提供を計画している。

■会社概要■
会社名:株式会社セツロテック
所在地:徳島県蔵本町
代表者:代表取締役CTO 竹本龍也/代表取締役CEO 竹澤慎一郎
設立:2017年2月