中学卒業時で、9割近くの生徒が最低でも英検準2級に合格している。そんな中学校が横浜市内にある。卒業生全体の2割は英検2級まで合格しているほどで、これは首都圏の私立上位校と比較しても突出した数字だ。文部科学省の全国調査でも、中学卒業時に英検3級に合格した者、相当程度の英語力を有する者の合計は全体の30%程度で、同校の生徒が入試を経て一定程度、学力に均質性があることを差し引いても、突出した数字と言っていい。入試を経ているからといって、誰もが英語が得意になるわけでないことは、多くの私立中を見れば明らかだ。

 この中学とは、横浜市立南高等学校附属中学校(以下、南高附属中)だ。京浜急行線に乗って横浜駅から8分のところに上大岡駅がある。ここで下車して徒歩で17分、あるいはバスで10分のところに同校は立地し、2012年に横浜市初の公立中高一貫校としてスタートを切った。同校には文部科学省や東京大学をはじめ、全国の名だたる私立中学、各自治体の教育委員会が注目する、特筆すべき英語教育が存在する。それが「5ラウンド方式」だ。

 英語の学習は、多くの社会人も頭を悩ます問題である。今回は南高附属中が実践する「5ラウンド方式」の取り組みを中心に、データの活用が大きな効果を持ちそうな英語教育について紹介しよう。

横浜市議時代は教育政策にも力を入れた。

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