日経コミュニケーション2015年12月号pp.52-58の5Gのすべて「ドコモの取り組み、2020年開始のシナリオを描く」を分割転載した後編です。前編はこちら

日本の5G(第5世代移動通信システム)を推進する5GMF(第5世代モバイル推進フォーラム)のキーパーソンが、日本を含めた世界の動向を、研究開発や標準化、ユースケース、アプリケーションといった様々な観点から解説する「5Gのすべて」。今回は、NTTドコモが独自に取り組む5GリアルタイムシミュレーターやNOMA技術の実験などを紹介する。

シミュレーター試作、ベンダーと実験

 ドコモは5Gシステム向け無線技術による高速・大容量化の効果を評価するために、2012年頃より5Gリアルタイムシミュレーターの開発を進めてきた(写真1)。東京の都市部や大規模なスタジアムといった環境を3次元で模擬したモデルを用いて、LTEのマクロセル環境と比較した。1000倍以上の大容量化を複数の5G向け無線技術の組み合わせによって実現できることを示したシミュレーターの動画はYouTubeで公開している[11、12]。

写真1 5Gシミュレーターによるデモイメージ
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