イントランスHRMソリューションズ 代表取締役 竹村孝宏氏
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 仕事が複雑になってくると、リーダーには現場の最前線で実務を担当するとともに、メンバーの育成や指導を行うマネジメント能力が求められます。リーダーが自分の仕事で手いっぱいになってしまうとメンバーへの指示が曖昧になり、チームの非効率な動きにも目が届きにくくなります。

 この事態を避けるためには仕事を「見える化」し、ムダを見つけて取り除くことが必要です。デスクワーク中心の仕事は、生産現場と比べてムダを削減して生産性を向上しようとする意識がいまひとつ低いと言われます。

 例えば、毎週2回1時間の定例会議があるとします。仮にその会議がムダな会議だったとしたらどうでしょうか。数字で見ると、会議2時間÷40時間(8時間×5日)=5%のムダ、となってしまいます。

 工場の生産性が5%下がれば、その原因究明と対策で大騒ぎとなることでしょう。売り上げが計画よりも5%ダウンしたら、会社の業績に大きな影響を与えます。この「5%」は、とても大きな数字なのです。

 でも、デスクワークの仕事で、「週に2時間」のムダに対して、そこまで真剣に捉えている人はいるでしょうか。私たちは、ムダに対する意識そのものが低いと言えるかもしれません。デスクワークにおいてもムダをなくすことは、非常に大切です。そのためには行動の中に潜んでいるムダに気付かなければなりません。

 ムダに気づく感性を磨くためには3つのアプローチがあります。

[1]仕事の目的を確認する
 ムダを発見するためには、やるべき仕事の目的を考えなければなりません。私たちは中途半端なところで目的を分かったつもりになり、本来の目的をよく確認しないまま仕事をしていることが意外に多いものです。

 例えば、会議の目的が「〇〇について意見交換する」では、目的が明確になっているとは言えません。「この開発案件の承認を得る」「〇○をどのように進めるかを決定する」など、会議には、問題解決を図るための具体的な目的があるはずです。

 仕事の本来の目的を明確にし、その目的を果たすためにどうするかを考えることでムダが見えてきます。