無重力訓練中の筆者(写真:ASTRAX)
無重力訓練中の筆者(写真:ASTRAX)
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 「民間宇宙飛行士」という私の肩書きを見て、疑問に思う方がいるでしょう。あえて「民間」と付けているのには意味があります。それは「宇宙飛行士」というと、一般的には国家の組織に所属しており、税金を使って宇宙に行く人が宇宙飛行士、それ以外は全部「宇宙旅行者」と区別している場合が多いからです。

 私の仕事は宇宙旅行者ではなく、顧客を宇宙に連れていくのが仕事です。これは飛行機のパイロットで例えると分かりやすいと思います。国家の組織に所属し、税金を使って空を飛ぶパイロットで身近なのは航空自衛隊のパイロット。これに対して民間パイロットといえば、顧客のチケット代金をもらってその顧客を空へ連れて行く航空会社のパイロットになります。

 宇宙飛行士も考え方は同じです。民間宇宙飛行士というのは、顧客から料金をもらい、その顧客、あるいは依頼された物品を宇宙に連れて行くのが仕事になります。

 それだけではありません。宇宙飛行士は、宇宙船を操縦する人だけを指すのではなく、宇宙船の中で何らかの仕事をするすべての人のことです。ですから、宇宙船内で実験する科学者や人工衛星を放出する技術者も宇宙飛行士です。民間宇宙船でも、宇宙船の操縦士だけでなく、宇宙船に乗って顧客にサービスする人も宇宙飛行士と呼びます。企業によっては、顧客のことも宇宙飛行士と呼ぶところもあります。

 世界では、民間企業が宇宙船を完成させ、一般の顧客を乗せた宇宙旅行を始めようとしています。私の会社(ASTRAX)では、そういった宇宙船に搭乗する顧客に向けた新しいサービスを急ピッチで作っています。今回は、私の会社が契約している海外の宇宙旅行用宇宙船(インフラ)について紹介したいと思います。 

  
ジェット戦闘機飛行訓練中の筆者(写真:ASTRAX)
ジェット戦闘機飛行訓練中の筆者(写真:ASTRAX)
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