■株式会社狭山金型製作所の概要
【創業】1964年
【資本金】1000万円
【代表】代表取締役 大場 治
【社員数】26人
【住所】埼玉県入間市宮寺756番地4
【得意な微細加工】微細成形金型、微細成形加工

モジュール0.025歯車の微細成形金型を実現

 狭山金型製作所は埼玉県入間市に本社工場を置く、射出成形金型を専門とする金型製造業です。特に微細領域の成形金型の技術においては、日本トップクラスの技術と実績を有しています。例えば、図1は射出成形で製造された、モジュール0.025という非常に微細な歯車です。この歯車の金型は同社が製造したものですが、その大きさを硬貨と比較すると、いかに微細であるかがよく分かります。

図1 モジュール0.025の微細な歯車
図1 モジュール0.025の微細な歯車
[画像のクリックで拡大表示]

 射出成形金型の製造を手掛ける中で、ノウハウをより高めるために射出成形そのものの技術も蓄積すべく、2005年4月には成形工場を増設。ファナック製とソディック製の射出成形機を8台導入するなど、金型製造から射出成形までの一貫対応が可能になっています。

“MOLD”ではなく“KANAGATA”

 同社では前述のような、極めて微細なサブミクロン領域の金型を製造しているため、加工が行われる全ての室内は常に誤差±1℃にキープされています。トップメーカーのジグボーラーをはじめ、0.1μm単位まで自動研磨できる研磨機、⌀0.02mmのワイヤーを自動結線できるワイヤーカット放電加工機など、その領域では超一流といわれるメーカーの設備を導入しています。あらかじめ熱処理を施した材料を常にストックし、経年変化による変形を防止するなど、良い製品をより早く加工するための工夫を凝らしています。

 もちろん設備や材料だけにこだわるのではなく、社員の技術・技能教育についても、同社独自の育成プログラムをつくり非常に力を入れています。「人に快適な環境でなければモノづくりに適した環境とはいえない」をコンセプトに、同社は建物に木をふんだんに使い、落ち着きのある快適な空間にとことんこだわっています。

 そうした同社のこだわりは、日本でなければ製造できない金型を造ることです。射出成形の金型は英語でMOLDといいますが、同社の大場社長は日本で造られた高信頼性の金型はMOLDではなく「KANAGATA」と呼ぶべきである、と日本でのものづくりに徹底的にこだわっています。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)登録で5月末まで無料!