ディスプレー業界を牽引するSamsung Display社とLG Display社の韓国2社。中国各地で開催されるディスプレー関連のカンファレンスでも、この2社がそろって講演することは滅多にない。「Display Innovation CHINA 2017/Beijing Summit」(2017年10月16~17日、中国・北京)では昨年に続き、韓国2トップの講演が実現。互いに自社の液晶/有機ELの技術戦略、事業戦略を主張し、激突した。(参考記事:昨年のDIC 記事

Samsung、「量子ドットは有機ELをしのぐ、8Kテレビを2019年に」

 DIC 2017会期初日の10月16日、パネルメーカーとして最初に登壇したSamsung Display社 LCD Manufacturing Team, Vice PresidentのYang O Seung(梁吾承)氏は、同社が推し進める量子ドット液晶ディスプレーの技術と戦略を語った。

 量子ドット液晶は有機ELよりも鮮やかな色を表現できるだけでなく、焼き付きも起こらない。消費電力も低い。(課題とされる)視野角は改善可能であり、輝度も向上できる。同社は環境負荷物質のCdを使わない量子ドット材料を使用しており環境にも優しいと、Yang氏は主張した(図1)。

図1 Samsung社の量子ドット液晶テレビの優位性を強調するYang O Seung氏
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 量子ドット液晶テレビの製品戦略として、現在のバックライト上に量子ドットシートを置く方式から、来年(2018年)は液晶用ガラス基板の中に量子ドットの機能を取り込んだ形にしてディスプレー全体の薄型化を図る。2019年には8Kの量子ドット液晶テレビも製品化する計画である(図2)。さらに、同社はこの技術をテレビだけでなく、モニターディスプレーにも展開していくとする。

図2 Samsung社の量子ドット液晶テレビの製品戦略
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