1. はじめに

 第27回ファインテック ジャパンおよび第8回高機能フィルム展が東京ビックサイトで2017年4月5~7日に開催された。その中から筆者が興味を持った講演を7回にわたって報告する。第3回目の今回は、フィルムの加工メーカー「日昌」の展示内容を紹介する。同社は、液晶パネル向け偏光板最大手である日東電工が100%出資する子会社である。

 日昌は、エレクトロニクス関連を中心とした幅広い業界にフィルムおよび粘着テープなど2次加工製品の製造・販売と、関連製品の販売の会社である。同社の展示パネルには、「加工技術と開発技術を“i”で融合し新需要を創造」と大きく書かれていた。“i”とはinformation、idea、innovationを指す(図1)。

図1 日昌のビジネス戦略(展示ブースで筆者が撮影)
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2. 高精度加工

 ディスプレーの進化によって、テープ加工に対する要求が変化する。例えば、ディスプレーパネルの狭額縁化に伴って、超細幅のテープ加工が求められる。また、パネルの光透過率向上のために、OCA(Optical Clear Adhesive)と呼ばれる、貼り合わせ時に使用するフィルム状の粘着シートをより精密に加工することが要求される。

 図2の左に超細幅遮光テープの例を示す。幅0.4mm±0.005mmの加工ができ、しかも同図のような異形状の加工も可能である。同図の右には、OCAの加工例を示す。プレス加工の挙動分析も可能である。0.01~1.8mmまでのOCA加工ができる。

図2 高精度加工
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3. 精密貼り合わせ

 ガラスベースや樹脂ベースのパネルに対して、OCAや部分テープ、表面フィルムを、CCDによるアライメントを用いて精密に貼り合わせる。図3に対応例と設備を示す。同図に示すように、独自のプレス装置により印刷位置精度±0.1mm以内で加工できる。また、独自の画像認識および貼り合わせ装置を用いて、繰り返し精度±0.05mmで貼合できる。

図3 精密貼り合わせ
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