4月に上海モーターショーを取材しました。中国には出張やら帰省やら毎年数回を必ず帰っていますが、記者の目で中国をきちんと取材するのは実は十数年ぶりでした。毎日、新鮮かつ刺激な出来事に遭遇しました。その中から幾つか紹介します。

日本の自動車メーカーの完全な競合相手となった中国メーカー

 まず、上海モーターショー全体を見て感じたのは、中国自動車メーカーの著しい成長。エンジン車では、中国企業はもう完全に日本メーカーへの挑戦者です。EV(電気自動車)でも、中国メーカーは欧州メーカーをバックに付けて、日本メーカーを出し抜こうとしています。会場では日本の自動車メーカーはそろそろ、中国の自動車メーカーを真正面から競争相手として認識すべきと思わせるシーンがしばしば目に飛び込んできました。詳細は上海モーターショー特集ページをご参照ください。

長城自動車が発表したハイエンド・ブランド車「WEY」
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BYDの電気自動車「宋」
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電気自動車専業メーカー「蔚来」が展示したコンセプトカー
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正道集団がEV新車を発表する様子
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 究極のエコカーは日本メーカーが力を入れる燃料電池車(FCV)かもしれません。しかし、エンジンのない自動車の時代は必ずFCVの前に到来します。日本メーカーがこのEV競争に負けてしまったらと考えるとゾッとします。日本の製造業の敗北です。そうなったら日本という国がどうなるかは考えたくもありません。だからこそ、日本の自動車メーカーには今、気合いを入れ直してほしいのです。

長安自動車が展示したコンセプトカー
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展示会場でこのような風景がよく見かけた
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