ルネサス エレクトロニクスの「XBridge」は,同社の動的再構成可能なプロセサ・アレイ「DRP(Dynamic Reconfigurable Processor)」の技術を使った,プログラマブルなロジックLSIである。このX-Bridgeが国産のフルセグ放送波送出装置に搭載された。「TRONSHOW2011」(2010年12月15日~17日に東京で開催)の会場で,半導体メーカー(ルネサス),送出装置メーカー,そして同装置の開発を請け負った受託開発メーカーの3社に,X-Bridgeがこの送出装置に採用された経緯などを聞いた。

図1●XBridgeの概要
「STPエンジン」にDRP(Dynamic Reconfigurable Processor)が使われている。ルネサスのデータ。
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 動的再構成可能なプロセサ・アレイは,Tech-On!の中で読者の関心の高い技術の一つである。これまでに国内・海外のさまざまな企業や機関が同技術や同技術をベースにしたLSIを開発している。最も著名なLSIは,アイピーフレックスの「DAPDNA」だろう。ただしDAPDNAは複数の複合機メーカーに採用されたものの,アイピーフレックスは2009年7月に破産してしまった(Tech-On!関連記事1)。

 その後,DAPDNA関係の知的財産権を最大手ユーザーの富士ゼロックスが買収したり(同2),DAPDNA関係の事業に東京計器が進出したりして(同3),DAPDNAは生き残っている。しかし,こうした経緯があったためか,一時期に比べて動的再構成可能なプロセサへの関心は下がってしまった。例えば,旧NECエレクトロニクスのXBridge(同4)は(図1),2008年(同5)と2009年の「Embedded Technology/組込み総合技術展」では展示があった。が,ルネサス エレクトロニクスになってからのET 2010(2010年12月1日~3日に東京で開催)では,同社のブースに展示がなくなっていた。

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