日産ディーゼル工業が,天然ガス・エンジンと電気2重層コンデンサを組み合わせたハイブリッド・バスを開発した。電気2重層コンデンサは,運転時にブレーキをかけたときに生じる制動エネルギを回生するために用いられる。2000年~2001年の商品化をねらっているもよう。実用化されれば,電気2重層コンデンサを採用した初めての車両となる。

高速走行がほとんどなく,ブレーキをかけることが多い路線バスでは,制動エネルギをいかに効率良く回生するかが求められていた。日産ディーゼルは商用車で要求される充放電サイクル寿命と衝突時などの安全性の点から,蓄電システムとして電気2重層コンデンサを有力視していた。ただし従来品は,たとえば重量エネルギ密度が0.5~3Wh/kg程度と低く,使うことができなかった。

 今回採用した電気2重層コンデンサの場合,重量エネルギ密度は6Wh/kg程度,出力密度は平均450W/kg,最大680W/kg。搭載重量は最大220kg。充放電サイクル寿命は,走行距離にして50万km~60万km程度の間で繰り返される充放電に耐えられる能力を備えているという。充放電効率は90%以上。