2013年末、米Amazon.com社の公開した映像が世界中で話題になった。無人ヘリコプターが同社の配送センターから消費者の自宅まで30分以内に商品を届けるという、前代未聞のサービスを実現しようとする内容だったからだ(図1)。

図1●米Amazon.com社が公開した無人ヘリコプターによる宅配サービスの様子
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 にわかに信じがたいが、完全な冗談というわけではなさそうだ。Amazon.com社は、「Amazon Prime Air」と名付けたこのサービスを実現すべく、米・連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)の認証取得に向けた準備を進めているという。現在、FAAは無人航空機の本格利用に向けた各種規制や認証プログラムの策定を進めており、2015年中にそれらが整備されるとAmazon.com社はみている。そのタイミングに合わせてサービスを開始するというのが、同社の描いているシナリオである。

 ドローン(drone)は、無人操縦の飛行機(無人車両を含む場合もある)のことだが、昨今はAmazon.com社の映像に出てくるような無人ヘリコプターや無人航空機を指すことが多い。英語にはUnmanned Aerial Vehicle(UAV)という表現も存在するが、報道などでは1語で済むドローンをよく使う。同社の取り組みが話題になったこともあり、日本でもドローンという言葉を目にする機会が増えてきた。

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