顧客ニーズをつかめていない

 ものづくりに関しては、「良いものは売れる」という開発側の思想で、顧客の本当のニーズに合わない高機能化を進めたり、逆に表面的なニーズや手法だけに捉われたプロモーションが行われたりしてきました。しかしまだこの方向性は残っていると言わざるを得ません。

 さらに「日本の家電・脱負け組への処方箋、未来はバックステップでつくれ」に書いているように、目に見えているニーズだけではなく、潜在的なニーズや新しい文化を開発するという視点で製品やサービスの創造を行う視点がうまく機能していないようにも感じます。

 例として取り上げた家電業界は、現在大変な変革のときを迎えていますが、家電業界以外でもこの傾向は基本的には変わらないのではないかと思っています。今回は、これらの観点から課題を三つ提起し、この先どのように考え、行動していけばよいのか、例を挙げながら少しマクロな視点で将来の方向性を考えていきたいと思います。