先月から文化シリーズに入った21世紀考。前回のクーラーに引き続き冷蔵庫を取り上げたい。どちらも,ヒートポンプの技術である。実はクーラー,カラーテレビ,カーの「3C」は2代目。初代の三種の神器は,電気炊飯器,電気洗濯機,電気冷蔵庫であった。タイマー機能を持つ電気炊飯器が当時の主婦の睡眠時間を大幅に改善したことはご承知だと思う。電気洗濯機も同様である。投げ込めば,後はお任せの自動機は便利である。

 さて,冷蔵庫である。これが登場するまでは,毎日買い物に行く必要があった。店の主人と顔を合わせ,値段だけではなく料理方法や世間話までをするのが買い物。そういえば,買い物かごがあった。懐かしい。その生活を一変させたものが冷蔵庫である。肉も魚も野菜も冷蔵することで,毎日買い物行かずにすむようになった。

 冷蔵庫とカー,すなわち自動車との結びつきは世界を変えた。毎日の買い物から,週一の自動車のお出かけに生活が変容した。お陰で商店街がさびれ,スーパーが台頭した。さらに,大規模駐車場を備えたショッピングセンターが今流である。冷蔵庫,商店街を滅ぼさせてバイパスのショッピングセンターを隆興させた。技術が変えた文化である。