半導体向けの温調機器チラーを開発するエイディーディー(ADD:静岡県沼津市)は、-120℃といった超低温のチラーを開発、鮮魚等の食品輸送分野の市場開拓に注力している。

「-120℃で製造した氷と通常の製氷機で製造した氷を、それぞれ発砲スチロール製ケースに詰め、アジやサバ等の鮮魚を航空便で米子から沖縄に輸送した。輸送の途中で通常の氷はすべて溶け、魚に傷みが発生していたが、-120℃の氷はまだ残っており、魚も生で食べられた」と、同社代表取締役社長の下田一喜氏は-120℃の氷の威力を強調する。

同社以外に超低温チラーを出荷している企業は世界に2、3社しかなく、同社の製品価格は競合と比べて2割程度安い。同社では-160℃~-200℃を実現させる製品の開発も進めている。

エイディーディー社の超低温チラー