すばらしい製品は、あらゆる物理的観点から継続的に評価されている個々の優れたコンポーネントから構成されています。しかし、多分ご存じのように、最適に設計されたコンポーネントが必ずしも最適なシステムになるわけではありません。コンポーネントは最終的に組み立てられ、駆動され、検知され、総合システムとして制御されるので、ピーク時の性能要件と厳しい安全基準を満たすシステムとしてシミュレーションが行われなければなりません。しかし、統合した製品システムとサブシステムの構築やテストには費用がかさみ、最適な構成や欠点の潜在性を特定することは大変に困難ですが、システムシミュレーションはこれらの課題解決を支援することができます。

コンピューターによるモデリングは、物理的な検証に代わるものとして産業界と監督機関によって認められています。しかし、歴史的には様々な設計の修業やエンジニアリング部門間での最小限のコラボレーション、いわゆるサイロ型でしか使われていませんでした。あなたが1つのサブシステムやコンポーネントに取り組む間、同僚が他のサブシステムやコンポーネントに取り組んでいたとしても、チーム間ではほとんど何もコミュニケーションが行われないでしょう。ANSYSは、今日の製品開発チームのニーズに応えるために、統合された製品の挙動を深く理解し、専門チームが多様なエンジニアリング・バックグラウンドで同時に作業できるマルチドメインのシステムシミュレーションおよびデジタルプロトタイピング・プラットフォームを開発しました。
これらの多くの専門分野が係わるシステム開発の複雑さを説明するために、装着型インスリンポンプのデジタルシステムのプロトタイプ・シミュレーション動画を、このブログの最後に配置しています。

他の多くの医療デバイスと同様に、インスリンポンプは電子回路、流体、そして機械コンポーネントを統合したシステムで構成されています。これらのコンポーネントと関連システムおよびサブシステムは、薬(インスリン)をユーザー・インタフェース(ディスプレイ)から入力された情報に基づいて患者に提供する制御アルゴリズムによって動作します。従って、ポンプ性能を理解し最適化を行うことは、組込みソフトウェアをマルチドメインモデルへ統合させることが可能なプラットフォームに加えて、単一/複数/マルチフィジックスのシミュレーションを必要とします。

インスリンポンプ、システム、サブシステムで正確かつ確実な薬剤の輸送を支援するコンポーネントは、以下の内容を含みます:

・処方された量のインスリンを患者に供給するための流体経路を提供するカテーテルと針/カニューレで構成された輸液セット
・薬剤輸送経路における閉塞状態を検出するセンサシステム
・外部のモニタリング装置やヘルスケア・プロバイダと情報を交換する無線通信システム
・ポンプの各種動作を制御し、ペイシェントフレンドリーなインタフェースを提供する組込みソフトウェア

▼記事の続きは『この PR News の情報をもっと見る』をクリック!

インスリン輸送システムのシミュレーション