従来の5倍以上のコア数を達成し、石油・ガス企業はより迅速にコスト効果の高い重要な判断が可能に

ピッツバーグ、2017年7月18日 –ANSYS(NASDAQ:ANSS)、Saudi Aramco社 および アブデュラ王立工科大学(King Abdullah University of Science and Technology:KAUST) は、ANSYS(r) Fluent(r)を約200,000のプロセッサコアにスケーリングすることにより、新しいスーパーコンピューティングのマイルストーンを打ち立てました。これにより、石油・ガス企業は従来よりも迅速にコスト効果の高い重要な判断が可能となり、石油・ガス生産設備の総合効率を向上させることができます。

このスーパーコンピューティングの記録は、3年前にFluentが36,000コアスケーリングのマイルストーンに到達した時の記録を5倍以上のコア数で更新するものです。

この演算は、KAUST Supercomputing Core Lab(KSL)が管理するCray(r) XC40™ スーパーコンピュータであるShaheen II上で実行しました。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を有効に活用して、ANSYS、Saudi Aramco社およびKSLは、それまで数週間を要していたセパレーターの複雑なシミュレーションを大幅に短縮して、一晩で完了しました。このシミュレーションは,全ての石油・ガス生産設備にとって非常に重要なもので、世界中の石油・ガス企業が設計開発時間を短縮し、種々の操業条件における装置の性能をより正確に予測するための道を拓きます。Saudi Aramco社は、この技術をセパレーターの改修に適用し、十分な情報に基づく判断を行い、油田のライフタイムを通じてセパレーターの運用を最適化します。

「今日では、規制上の要求や市場からの期待により、メーカーは、よりクリーンで安全かつ高効率で信頼性の高い製品を開発することが求められています。このターゲットを達成するためには、設計者やエンジニアは、これまで以上に正確に製品の性能を把握しなければなりません。これは、特に分離技術において重要です。分離性能の向上が直ちに油田の効率向上と収益向上に結びつくからです。ANSYS、Saudi Aramco社、KSLがスーパーコンピューティングで協力したことにより、自由表面、相混合、液滴沈降などの現象が関わるセパレーター内の複雑なガス、水および原油の流れに対する理解を深めることができるようになりました。」(ANSYS、HPCおよびクラウドアライアンスディレクター、Wim Slagter)

「当社の石油・ガス設備は世界最大級のものです。重力分離式セパレーター内の混相流という複雑な代表的アプリケーションを選択し、この産業にとって非常に重要な総所要時間短縮におけるHPCの重要性を確認しました。戦略的パートナーであるKAUSTとの協業により、これまで一週間を要していた複雑なシミュレーションを、現在は一日で完了できます。」(Saudi Aramco社、研究開発センター、計算モデリングスペシャリスト兼石油処理チームリーダー、Ehab Elsaadawy氏)

KSLのShaheen IIスーパーコンピュータは、197,568のプロセッサコアで構成される6,174のノードが大容量の階層化メモリおよびインターコネクトネットワークで緊密に接続されたCrayシステムです。

「混相流問題は非常に複雑で、複数のグローバルな同期が必要となり、単相の層流や乱流のシミュレーションよりスケーリングが難しくなります。非構造メッシュと複雑な形状により、問題がさらに複雑化します。私たちが行ったスケーラビリティの試験は、大規模計算のスケーラビリティを得るためにだけ設計されたものではありません。これは代表的な操業条件をもつ代表的なAramco社製セパレーターの解析で、解を得るまでの時間を短縮するために、より多くの数のコアが追加されています。ANSYSは、Saudi Aramco社がShaheenの性能を最大限に生かして、設計および解析の問題を解くことを可能にするツールを提供しています。KAUSTとAramco社の研究開発における協業では、これが最初の開発項目で、これからも多くのプロジェクトが計画されています。」(KAUST Supercomputing Core Lab、ディレクター、Jysoo Lee氏)

▼記事参照元は『この PR News の情報をもっと見る』をクリック!