MEMS(微小電子機械システム)分野の旗艦学会「IEEE MEMS 2018(The 31st IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems)」が、2018年1月22~24日、英アイルランド島・ベルファストで開催された。2回に分けて注目の論文を紹介しよう。1回目はコンボセンサーに関して。

 会議の会期中、筆者は各国の同業者といろいろな話をしており、そうした会話から1つ話題を提供しよう。世界のMEMS企業、たとえばドイツのロバートボッシュ(Robert Bosch)社、伊仏合弁のSTマイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics)社、TDK子会社の米インベンセンス(Invensense)社などは、MEMS設計者として博士課程卒の学生を雇う。もちろん採用面接にあたっては、MEMSのプロに相応しいか、学識と実績が問われる。

 一方、修士課程卒の学生は、テストエンジニアやプロセスエンジニアとして雇われる。MEMSデザイナーの初任給は5万~8万ユーロ/年ほど(国にもよる)であるのに対し、テストエンジニアやプロセスエンジニアの初任給はその3分の2ほど。オペレーターの年棒がさらにそれよりずっと低いのは言うまでもない。ここではMEMS企業が採用したがるような高給取り予備軍が発表した論文を2つ紹介しよう。

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