本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 当社Preferred Networksの論文1)がICRA 2018のHuman Robot Interactionのベストペーパーに選ばれた。この論文ではロボットに対し自由な言葉でピッキングタスクの指示を出し、ロボットがそれに応じて作業するという研究を扱っている(図1)。今回は、この技術背景や使われた技術の詳細について紹介していく。

著者の岡野原大輔氏

 従来、ロボットに対してタスクの指示をする場合、プログラムを書くか、ダイレクトティーチングをするか、人間や別のシステムの動作を参考に模倣学習するか、といった方法が取られてきた。これに対し、人が他人に指示を出す時のように、ロボットに対しても話し掛けることでタスクを指示する方法は、従来の手法と比較しても有望である。言語は訓練なしに誰でも使うことができるコミニケーションツールである。無限ともいえる表現力があり、抽象的で時空間を超えた表現(例:明日までに1階の部屋の床にちらかっているものを全部片付けて)を扱うことができるからである。

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