本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 焼豚やロースハムといった大きな肉の塊を、軟らかい素材で出来た大型グリッパーが次々と掴む─―。

  大手食品メーカーの日本ハムグループが、そんな自動化ラインを実現する新型ハンドを選定した。樹脂やゴム製品のメーカーであるニッタが、このほど新たに開発した空気圧駆動のウレタン素材の多指グリッパーである。

 日本ハムグループで食肉加工品の製造を手掛ける日本ハムファクトリーは、長崎工場において中元や歳暮向けの贈答用ハムやベーコンを繁忙期には1日に2万個ほど製造している。

  この長崎工場で食肉をロボットで直接把持する、いわゆる「包装前工程」でニッタの新型グリッパーの導入を決めた(図1)。燻製後の肉の塊を5本指のグリッパーでピッキングし、真空パックするための包装機に投入する。

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