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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

2018年4月にディープラーニングを用いたバラ積みピッキングを製品化した。2015年8月にPFNと資本提携し、そのわずか4カ月後にはバラ積みピッキングのデモを披露したが、そこから今回の製品化までは2年4カ月を要した。時間が掛かったようにも見える。

 我々はバーチャルな世界で事業をしている訳ではない。だから、こういう技術の開発を始めたからといって、すぐに明日から商品になるというものではない。IoT(Internet of Things)の世界は、まだまだ時間が掛かると思う。今回のディープラーニングを使った製品も、これでもまだ早かった方だと思う。

ファナック会長の稲葉氏

 機械学習なり、ディープラーニングなりは、データを大量に集める必要がある。その中には良いデータもあるし、悪いデータもある。それをこの分野で初めて製品化する訳だから、全てが新しい試みだ。

 外から見ると「遅い」と思えるかもしれないが、社内では非常にハードなスケジュールでスピーディに進めてきた。開発人員も相当投入して、徹底的にやっている。

  ディープラーニングについては他の分野でいろいろな成果が出てきているが、実際にはどれもスタートしてから相当時間が掛かっているはずだ。我々は始めてからまだ2~3年であり、やっと基礎ができて、お客様に出せるようになった。将来はこうした製品が現在のような数点だけではなく、雪だるま式に増えることを期待している。

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