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ネット君 この前、ある先生に提出したレポートが冗長だって怒られました。

インター博士 同じことを何度も書いて、ページ数を稼ごうとするからだな。

ネット君 そんなにダメですかね、僕のレポート。

インター博士 うむ。だが、冗長と言う言葉は、ネットワークでは悪い意味では使われない。

 「冗長」とは、本来は文章などに無駄があって長ったらしいという意味で、良い意味ではない。だが、ネットワークの世界では重要なキーワードだ。ネットワークでは、どれだけ万全を期していても障害の発生は避けられない。そこで、あえて無駄な部分、すなわち冗長な部分を用意しておいて、障害発生時の予備にする。これにより、ネットワークの連続稼働を可能にしたり、ダウンタイムを最小限に抑えたりする。

 この冗長な部分を用意することが「障害対策のための冗長化」であり、それが準備されている度合いを「冗長性」と呼ぶ(図1)。

図1 無駄な部分を用意して障害に備える
ネットワークの世界では、無駄な(冗長な)部分を用意して、障害が発生した場合の影響を最小限に抑えるようにする。このことを「冗長化」と呼び、冗長化の度合いを「冗長性」と呼ぶ。
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 冗長化の基本は、「同じものを複数用意しておくこと」である。つまり、使用している機器やアプリケーションで何らかの障害が発生した際に、あらかじめ用意した別の機器あるいはアプリケーションを代わりに稼働し、サービスを継続できるようにしておく。

ホット、ウォーム、コールド

 冗長化する際のポイントになるのが、「状態の同期」である。障害発生時に別の機器にすぐに切り替えたい場合には、障害が発生した機器(本番機)と予備の機器(予備機)を絶えず同じ状態にしておく必要がある。そのような構成は、「ホットスタンバイ」と呼ばれる(図2)。

図2 状態を同期しておけば予備機にすぐに切り替えられる
通常使用する機器(本番機)と予備の機器(予備機)の状態を常時同期させる「ホットスタンバイ」の構成なら、本番機の障害時にすぐに切り替えられる。予備機を起動しておくものの、状態を同期させない構成は「ウォームスタンバイ」、予備機を用意しておくものの、起動や同期をさせておかない構成は「コールドスタンバイ」と呼ぶ。
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