人手不足や人口減少が続くなか、国内ロボット市場が急成長している。3年後には2017年比2倍の2兆円規模に達する勢いだ。人工知能(AI)を搭載し、自律して動く多数のロボットが様々な現場で活躍し始めている。接客、建設、物流、警備、医療、農業――。さらなる効率化や業務のデジタル化に向けたヒントが満載だ。最新鋭の40機をまず押さえ、自社での活用法を探ろう。

 原発の内部や倒壊した建物、深海、製鉄所の高炉そば、発電所のタービンの中─。危険地帯でも数々のロボットが活躍している。施設や街の安全を守る警備も、丈夫な体と高度な画像認識AIを持つロボットの出番だ。

AIロボ 17号機 櫻壱號(さくらいちごう)

福島第一原発でも活躍、災害地域の調査ロボ

 千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)は探査ロボット「櫻壱號」を開発している。6つのクローラーのうち4つの角度を変えながら、がれきを乗り越え、階段を登る。4つのクローラーを折りたためば狭い階段の踊り場も通過できる。操縦者は櫻壱號から送られるカメラ映像をノートPCで確認しながら家庭用ゲームの操作機のようなコントローラーで操作する。

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 櫻壱號は福島第一原発がメルトダウンした後、原子炉建屋の内部調査に14回出動した探査ロボットの進化版だ。防水・防塵性能を高め、通信手段を無線と有線で二重化し、救済用ロボットも整備した。日本原子力発電が災害用に採用したり、熊本地震で倒壊の恐れのある役所が調査に使ったりするなど実績が広がっている。

AIロボ 18号機 AE2000fなど

深海4000mを自律潜航、音波で地形データ収集

 「水深4000mの海底をロボットで探査し、500平方kmの3次元地図を作ろう」。こう目標を掲げ、東京大学や海洋研究開発機構などが産官学合同プロジェクト「Team KUROSHIO」で自律的に海底探査するロボットを開発している。

写真提供:東京大学生産技術研究所
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 複数のAUV(自律型海中ロボット)が連携して音波などで東京ドーム1万個分相当の海底地図データを収集。データは洋上の中継機を介して地上拠点に送る。

AIロボ 19号機 TRIDENT(トライデント)

水中ドローンが実用化、警備や探索に効果

 水深100mまで潜れる。ゲームのコントロラーで操作可能。

写真提供:米オープンROV
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