2018年6月26日から2日半、みずほ証券のネット取引サービスが停止した。約1万件の予約注文を取引所に送信できず、うち1200件は約定できなかった。影響は長引き、7月6日時点でも一部の取引情報を反映できていない。原因は基幹系システムの外部接続サーバーを移行する際の設定ミス。運用管理サーバーと外部接続サーバーが通信できなくなりバッチ処理が滞った。

 「いつになったらログインできるのか」。2018年6月26日早朝からインターネット上にこうした書き込みが相次いだ。みずほ証券が提供する個人顧客向けインターネット取引サービス「みずほ証券ネット倶楽部」(以下、ネット倶楽部)の開始時間である朝6時になってもログインできなかったからだ。

 「システム不具合によりサービス開始が遅延いたします。サービス開始となりましたら改めてお知らせします」。同社は26日未明の午前1時からWebサイトでこう告知していた。ネット倶楽部は117万口座を数える国内大手の一角だ。

図 みずほ証券のシステム障害の経緯
障害の予兆は前日から
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 同社は「みずほ証券カード」の入出金サービスも提供できなかった。提携金融機関のATM(現金自動預け払い機)からみずほ証券の取引口座に入出金できるサービスだ。午前8時に開始するはずだった。証券取引所が開く午前9時を過ぎても2つのサービスは使えないままだった。同社はネット倶楽部の利用者にコールセンターや店舗での取引を呼びかけた。

 その後もサービスを再開できないまま1日半が経った27日午後7時ごろ、みずほ証券は初めて記者会見を開いた。金森裕三常務は「このような事態を引き起こしたことを極めて重く受け止める」と陳謝した。三橋浩執行役員は「復旧後に真の原因を分析して、二度と起こらないような手順の確立などを徹底していきたい」と話した。

 金森常務はサービス停止の原因を「システム間のネットワークの不具合」と話し、その不具合は解消済みと説明。ただしサービスを再開するためには、システム停止中に実施できなかった夜間や日中のバッチ処理を終わらせたうえで、取引の整合性を精査する必要がある。それらの処理を夜間に終え、28日午前6時からの全面再開を目指すとした。

 しかし、みずほ証券は目標を達成できなかった。「再開後に問題を起こさないように慎重に対応した」(同社広報)結果、最終的なサービスの全面再開がずれ込んだ。再開したのはネット倶楽部が目標から6時間遅れた28日正午、みずほ証券カードはその30分後の午後12時30分だった。既にサービス停止から2日半が経っていた。

サービス再開の告知(出所:みずほ証券)
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