米国ロサンゼルスで5月20~25日に開催されたディスプレーの学会「SID 2018」における展示会のレポートの2回目。前編では勢いを感じさせる中国勢の意欲的な展示を紹介したが、後編では韓国勢と日本勢を中心に紹介する。

 韓国勢と日本勢の中でも韓国LGディスプレー(LG Dsiplay)、韓国サムスンディスプレー(Samsung Display)、ジャパンディスプレイ(JDI)のトップ3社の展示は他の追随を許さない充実したものだった。いずれも技術力の高さを印象付ける展示であり、技術開発力ではまだ中国勢には負けていないことを十分に示していた。年々勢いを増す中国勢に対して、各社がどうやって生き残っていくかが問われる時代になってきたのだと、筆者は改めて感じている。

 前編と同様に写真や動画によって、韓国勢と日本勢を中心とした各社の展示内容を紹介する。

高級テレビ市場で独走するLG

 LGディスプレーは今年(2018年)も、高級テレビ用の大型有機ELパネルを前面に出した華やかな展示だった。

LGディスプレーの展示ブース
左側に「クリスタルサウンド」と呼ぶ、画面から直接音を出す有機ELテレビを展示した。右側には、昨年までに比べて改良した透明有機ELパネルを展示していた。
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画面から直接音を出す有機ELテレビ
実際に近くに立つと、正面から音が聞こえてくるのが分かる。高級テレビにふさわしい音を追求して、改良が続けられている。(論文番号16.3)
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透明ディスプレーの映像
フレキシブルであることを強調するために、右上表示面を動かしている。透過率は40%である。もう少し透過率が高ければ良いのだが、せっかく後ろに置いた花がそれほど目立たないのが惜しい。
車載用の低温多結晶Si(LTPS)TFT液晶パネル
2400×900画素で12.3型のクラスター用、1800×2190画素で14.3型のCID(Center Information Display)用、3240×1080画素で16.2型のCDD(Co-Driver Display)のセット。CDDのみローカルディミングのバックライトを採用し、ダイナミックコントラスト10万対1を実現している。これまでは有機ELパネルを用いて展示する場合が多かったのだが、まだ焼き付き寿命の問題が解決できていないのか、今回は液晶のみの展示だった。
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4.3型、3840×4800画素のVRディスプレー用パネル
解像度は有機ELパネルとしてトップクラスの1443ppiを実現している。3色塗り分け方式ではなく、カラーフィルターと白色有機ELを組み合わせているようである。120Hz駆動で、1.65msのパルス駆動により、動画性能を向上させている。今回数多くデモされた超高精細パネルの中ではトップクラスの画像だと思う。
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