日本精機は軽自動車向けのHUD(ヘッド・アップ・ディスプレー)を開発し、「人とくるまのテクノロジー展2018」(2018年5月23~25日、パシフィコ横浜)でデモを披露した(図1)。乗用車向けの従来モデルから約3割の小型化を実現し、車格が小さい軽自動車にも搭載可能としている。ダイハツ工業やスズキなど、軽自動車を手掛ける完成車メーカーに売り込みを進める。2020年の市場投入を目指す。

図1 日本精機が披露したHUD(ヘッド・アップ・ディスプレー)
(左)3割小型化した軽自動車向けの開発品、(右)米GM「キャデラック XTS」に供給する日本精機の従来モデル。
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 HUDとは、車両の速度や経路案内などの情報を、運転者の視点から2mほど先に虚像として映す車載機器だ。光源からの映像を機構内部で数回反射して拡大し、フロントウインドーやコンバイナー(表示部)に映し出す。運転者はカー・ナビゲーション・システム(カーナビ)やセンターメーターに視線を移すことなく、必要な情報を得られる利点がある(関連記事:クルマにAR、2017年に実用化)。

図2 運転者の視点から1.9m先に情報を表示
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 日本精機が披露した小型HUDは、安価なTFT(薄膜トランジスター)液晶ディスプレーで映像を生成する。機構の内部の鏡で2回反射し、映像を拡大。フロントウインドーに投射し、運転者の視点から1.9m先に情報を映す(図2)。

 映像の表示範囲は、左右に3.6度、上下に1.5度だ。ドイツBMW「7シリーズ」が搭載するような上級モデルのHUDに比べて、表示範囲は上下左右ともに約半分にとどまる。

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