10Gビット/秒で通信できる10ギガビットイーサネット(10GbE)。例えばファイルサーバーであれば、もはやローカルドライブと変わらない転送速度が得られる。ここにきてネットワークカードで1万円台の製品が登場。KDDI(au)が10GbE対応の光回線サービスを始めるなど、普及の機運が高まっている。本特集では、手に入りやすくなった10ギガイーサがもたらすメリットやその落とし穴などを5回にわたって解説する。

 最大10Gビット/秒で通信できる10ギガビットイーサネット(10GbE)。1万円台で入手できる10GbEネットワークカード、2万円台で買えるスイッチと、ユーザーの手に届きやすい価格帯に下がってきた。KDDI(au)が10GbE対応の光回線サービスを始めるなど、宅内LANを10GbE化するメリットが拡大している。普及価格の10GbE対応機器でどの程度の性能が得られるのか。実際に検証した。

 激安の部類に入るのは、台湾エイスーステック・コンピューター(ASUSTek Computer)のネットワークインタフェースカード(NIC)の「XG-C100C」、米ネットギア(Netgear)のネットワークスイッチ「NETGEAR GS110MX-100JPS」などだ。

表●主な低価格10Gビットイーサネット対応製品
価格は2018年6月8日時点のもの。
種別製品名10Gビット対応ポート5Gビット/2.5Gビット対応実売価格
NICASUS XG-C100C11万3000円前後
NIC玄人志向 GbEX-PCIE1〇(サポート外)1万8000円前後
NICIntel X550-T114万円前後
NICIntel X550-T224万7000円前後
スイッチELECOM EHB-UT2A04F44万7000円前後
スイッチNETGEAR GS110MX-100JPS22万8000円前後
スイッチNETGEAR XS505M-100AJS45万1000円前後

 NICは10GbE対応のポート数が1、スイッチは同2と少ないものの、自宅内のファイルサーバーのアプライアンス、いわゆるNAS(Network Attached Storage)と接続するには十分だ。PCとNASの1対1接続であれば、10GbE対応NICが2枚あれば事足りる。インターネットは無線LAN、NASとの接続は10GbEの有線LANで接続すれば、ローカルドライブに匹敵するデータ転送速度でファイル共有できる。

 LANケーブルは、流せる信号の周波数を500MHzまで保証する「カテゴリー6a(CAT6a)」であれば10GbEで電気的な通信路が確立(リンク)する。ギガビット・イーサネット向けに広く使われるカテゴリー5e(CAT5e)は10GbEでのリンクが保証されてはいないが、品質の悪いケーブルでなければほぼ利用可能だ。5Gビットまたは2.5Gビット/秒で通信できる「NBASE-T」モードを用意する製品であれば、CAT5eのケーブルを使って1Gビット/秒を超える速度を実現可能だ。

10GbEでの通信が可能な「カテゴリー6a(CAT6a)」ケーブル
流せる信号の周波数は最大500MHz。
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