宇宙にまつわる産業構造が大変革期を迎えている。「宇宙産業の民主化」がキーワードだ。欧米では米スペースXや米オービタルインサイトなど気鋭ベンチャーが宇宙開発や衛星活用事業をリードする。

 これまで宇宙産業が「JAXAと官の公共事業」としての色合いが濃かった日本でも、ようやく宇宙を民間の産業分野として本腰を入れる機運が高まってきた。”日本版GPS”「みちびき」による高精度衛星測位や衛星リモートセンシングを新たな分野に応用する取り組みや、衛星のエンタメ活用、宇宙インフラ整備を目指すベンチャーの存在感が増している。日本政府も2017年に「宇宙産業ビジョン2030」を掲げ、2018年には宇宙ベンチャーを資金・技術・人材面で支援する施策を発表した。出遅れていた日本の逆襲が始まる。

写真:Getty Images デザイン:エステム