パナソニックにある4つのカンパニーのうち、B2B事業を手がけるコネクティッドソリューションズ社が2年ぶりに増収増益を達成できたのは、1年がかりの風土改革の成果──。

 レッツノート(Let's note)に代表される法人向けモバイルソリューションや生産現場のプロセスオートメーション、高輝度プロジェクターを扱うメディアエンターテインメントなどを手がけるコネクティッドソリューションズ社の社長に2017年4月に就任した、元日本マイクロソフト会長の樋口泰行代表取締役 専務執行役員。樋口氏は2018年5月末に開かれた「Panasonic IR Day 2018」の場で、コネクティッドソリューションズ社の社長として過ごしたこの1年を振り返った。

 コネクティッドソリューションズ社として2年ぶりの増収増益(営業利益は1057億円、利益率は9.4%)を達成した理由として、樋口氏は真っ先に「風土改革によるフラットで俊敏なカルチャーへの組織変革」を挙げた。

 樋口氏はパナソニック(旧・松下電器産業)の出身。25年ぶりにパナソニックに復帰したことが大きな話題になった。その樋口氏はIR Dayで風土改革について熱く語った。

 そして「26年前に自分が松下電器を辞めた理由をこの1年で排除していったようなもの」と本音を語ったのが非常に印象的だった。

パナソニックの樋口泰行氏(代表取締役 専務執行役員 コネクティッドソリューションズ社 社長)
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 25年前の松下電器と2017年4月に復帰したパナソニック。樋口氏はそこに、伝統的な日本企業の変わらぬ光景を見たのだろう。その姿を一言で表現するならば、「社員の内向きな働き方」ということになる。

 この内向きさに嫌気が差し、樋口氏は松下電器を飛び出したといえそうだ。その後、複数の企業を渡り歩き、プロ経営者となって古巣のパナソニックに出戻った。そこで最初に手を付けたのが「お客様のほうを向いて働くという、企業として当たり前の風土改革だった」というわけだ。

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