パナソニックは2018年3月7日に、1918年の創業から100周年を迎えた。101年目に当たる2018年度は、次の100年に向けてパナソニックが動き出す節目の年になる。「住空間」「モビリティ」「B2B」の3分野を新たな成長への挑戦領域に定め、パナソニックは事業構造改革の真っ最中だ。社内外の強みを持ち寄り、「クロスバリュー」でイノベーションを起こそうとしている。同時に新規事業を創出するため、従来のビジネスプロセスを抜本的に見直す動きも活発だ。社会への「お役立ち」を掲げるパナソニックは、100年後にどんな会社になっているのか。2018年6月で社長就任から7年目を迎える、経営トップの津賀一宏代表取締役社長 社長執行役員 CEOに本音を語ってもらった(インタビューは3回に分けて掲載)。

(聞き手は日経 xTECH編集長 大石 基之、副編集長 川又 英紀)

津賀 一宏 代表取締役社長 社長執行役員 CEO
(撮影:太田 未来子)
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津賀さんは組織改革として、4つのカンパニー(アプライアンス社、エコソリューションズ社、コネクティッドソリューションズ社、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社)を作りました。どのような成果が出ていますか。

 誤解があると困るので改めてお話しますと、パナソニックは基本的に「事業部制」です。何が会社の根幹かというと37ある事業部でして、事業部が組織の基本単位になっています。

 4つのカンパニーはいくつかの事業部をくくって、横串を通すものです。この事業部とあの事業部からそれぞれ人を出し合って新しい事業を作るとか、事業部間の横の動きを促すのがカンパニーの役割といえます。

自然にヨコパナができる会社に変わる

 事業部をまたいだ横の動きを、最近は「ヨコパナ」と呼ぶことがあります。カンパニーの中では、今では自然にヨコパナができています。

 ただ、カンパニーの枠組みも越えてヨコパナをやろうとすると大変です。手がけているビジネス領域がかなり異なるので、まずお客様との接し方が違ってきます。カンパニー間のヨコパナは、パナソニックにとってチャレンジといえます。でも私はカンパニーとカンパニーの境界領域にこそ、新しい価値が生まれる可能性が高いと思っています。

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