中国のODM/OEM企業を使った「ものづくり」――。実際にこうした事業を手掛ける小さなものづくり企業の代表に、自らが体験した実態やノウハウを明かしていただくこの連載。スマホアクセサリーを手掛けるトーモの東智美代表の第2回をお送りする(日経 xTECH編集部)

 トーモ代表、東智美です。前回はものづくりを始めた新興メーカーの前に立ちはだかる「量産の壁」の重要性に加え、海外工場の選び方や使いこなしに必要なコミュニケーションの重要性についてお話しました。

 私たちは2016年に自社ブランド「RAKUNI」を起ち上げ、iPhone向け革ケースの製造販売を始めました。その最初に、生産委託企業として選んだのはなんとトルコの会社でした。今回はこの時のお話を中心に、費用面も含めて生産委託に何が必要か解説してみたいと思います。

写真●RAKUNIケース
当初はトルコの工場に製造委託していた。現在は中国の東莞にある工場で製造している
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中国ではなくトルコを選んだ理由

 具体的な工程の説明に入る前に、最初になぜわざわざトルコの工場を選んだのかをご説明しましょう。ご存じかと思いますが、スマホケース製造の中心地は中国です。日本から近く実績も選択肢も多数ある中国ではなく、トルコの工場を選んだ最大の理由は彼らの人となりに惹かれたからです。

 私が彼らと初めて会ったのは香港のテック系展示会だったのですが、展示されていた製品の品質が高かったのはもちろんですが、大らかな人間性がとても好印象だったのです。

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