耳なじみのある童謡「メリーさんの羊」の曲に乗せて、台車が自動で走行する。さらにその後ろを同型の台車が付いて行く。その姿はまるで、カルガモの親子。親ガモのように後続の台車を誘導するのが「ひもーん」で、その後ろが「かもーん」〔写真1、2〕だ。

〔写真1〕人や物を“親”とみなして追従
竹中工務店がレンタルのニッケンと共同開発した自動追従台車が走行する様子。前が「ひもーん」で、後ろが「かもーん」だ。いずれも、最初に認識した人や物の後ろを付いて行く。ひもーんの開発には、両社に加えて朝日機材も参画した
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■ ひもーん

  • 寸法(長さ×幅×高さ):1420×835×1175mm
  • 荷台寸法(長さ×幅×高さ):1200×800×360mm
  • 重量:210kg
  • 最大積載量:600kg
  • 最大走行速度:4.5km/時
  • 最大登坂能力:4.5度
  • 最大駆動時間:4時間(満充電時)
  • 最小回転半径:約3.5m(ルート走行機能時)

■ かもーん

  • 寸法(長さ×幅×高さ):1400×835×1175mm
  • 荷台寸法(長さ×幅×高さ):1200×800×360mm
  • 重量:190kg
  • 最大積載量:600kg
  • 最大走行速度:4.5km/時
  • 最大登坂能力:4.5度
  • 最大駆動時間:4時間(満充電時)
〔写真2〕1mの距離を保つ
かもーんが人に追従して走行する様子。追従する対象物と1mの間隔を保って走行する。1カ月当たりのレンタル価格は、ひもーんが12万~15万円、かもーんが9万~12万円だ。いずれも複数台を連結できる
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 技能労働者の高齢化や女性増加に対応するため、竹中工務店がレンタルのニッケンなどと共同開発したロボットだ。かもーんは2016年から、ひもーんは18年4月からレンタルのニッケンがレンタルを開始している。

 いずれも、台車を起動して最初に感知した人や物を“親”と認識し、その動きに忠実に付いて行く。“親”でない人や物が飛び出してきた場合も停止せずに回避し、走行を続ける。

 見た目や寸法は、あえて「普通の台車」を狙った。導入に対する技能者の心理的なハードルを下げ、適用現場を増やすのが目的だ。

 段差がある場所などでは、従来の台車だと2人掛かりで手押ししていた。最大で600kg積載できる台車が自動走行してくれれば、技能者の肉体的な負担は大幅に軽減できる。特に、物流倉庫や展示場など広い建築現場で好評だ。

 ひもーんとかもーんの違いは、レーザーセンサーの数。シリーズの第2弾に当たるひもーんには、“親”を認識するセンサーに加えて標識ロープを認識するセンサー1台を追加した。ロープで走行ルートを決めておけば、誘導すら必要ない。

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