2輪車大手のヤマハ発動機がもくろむ悲願の4輪参入――。ホンダやスズキの成功を追いかけるが、高い壁に苦しむ。新構造の車体開発にメドが立たない。2020年までの参入目標を撤回した。

 4輪車開発は、一朝一夕で実現しない。研究と量産の間に横たわる“死の谷”に苦しむメーカーは多い。米テスラ(Tesla)は、電気自動車「モデル3」の量産を軌道に乗せられない。米ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)は、性急な自動運転技術の開発で死亡事故を起こした。

 駆け足で進む“ウサギ”のテスラやウーバーなどに比べると、“カメ”の歩みに映るヤマハ発動機。最後に“カメ”が勝つイソップ童話にならえるか。一歩ずつ開発を進める同社の苦闘に迫る。