4月11日夜。JR京葉線・海浜幕張駅からほど近い、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地「ZOZO マリンスタジアム」は、ホームチームの逆転勝ちを祝うファンの歓喜で埋め尽くされていた。マリーンズはこの日、埼玉西武ライオンズを相手に6対3で勝利した。

試合後の勝利イベントでの「Sound Flash」の様子。スタンドの観客が手に持ったスマホが音楽に合わせて一斉に光る。コンサートのような雰囲気を作り出した
(写真:パナソニック)
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 試合後の勝利を祝うイベントでは、スタジアムの照明が落とされて暗闇に包まれるなか、場内に流れる音楽に合わせてスタンドから無数の光が放たれ、曲に同期して色を変えていった。まるでコンサート会場のような雰囲気にファンは酔い知れ、その日のヒーローである二木康太選手と菅野剛士選手をお立ち台に迎えた。

 この光の正体は、ファンが持つスマートフォン(スマホ)の画面である。千葉ロッテマリーンズは、3月30日に開幕した2018年シーズンから「Sound Flash」と呼ぶ光の演出を開始した。仕組みは簡単。マリーンズのチームアプリ「Mアプリ」に、特定の“トリガー信号”を受信すると画面が光る仕掛けをしておく。

マリーンズのチームアプリ「Mアプリ」(左)の左下に「Flash」と書かれたアイコンがある。そこを押すとSound Flashが起動し、音声透かしデータを受信するモードになる(右)
(図:千葉ロッテマリーンズ)
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 トリガー信号の中身は、再生するコンテンツの「識別ID」で、音声透かし技術を使ってイベントなどで流す音楽内に埋め込まれる。その信号は、人間の耳には聞こえない周波数帯(非可聴域)を使う。アプリを起動したスマホは識別IDを受信し、画面が光る仕組みである。Sound Flashは試合後の勝利イベントのほか、スタメン発表や7回裏の攻撃前に実施されることがあるという。

「Sound Flash」でスマホの画面が光る様子
(写真:パナソニック)
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