米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)による買収から間もなく1年が経過する米高級食品スーパー「ホールフーズ・マーケット」が、大きく姿を変え始めている。通販用の商品をピックアップするスタッフが忙しそうに歩き回り、商品棚が配達ロッカーに置き換わった店内は、まさにネット通販の倉庫と化している。

 アマゾンは2018年2月から米国の一部都市で、ホールフーズ店内にある商品を2時間以内に無料で配達するサービスをPrime会員向けに開始している。米アップル(Apple)本社があるクパチーノ市のホールフーズも即時配達を実施する店舗の一つ。店内の様子は、アマゾンによる買収からわずかの間に大きく変貌した。

アマゾン傘下の高級食品スーパー「ホールフーズ・マーケット」
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 クパチーノ市の店舗を2018年5月上旬に訪問してまず驚いたのは、駐車場に見慣れないスペースができていたことだ。そのスペースには「Amazon Flex駐車専用」との表示があった。Amazon Flexは、アマゾンが一般人に商品を配達してもらう仕組みのこと。ホールフーズ店内からの商品の即時配達は、アマゾンと契約した一般人が担っていたのだ。

クパチーノ市にあるホールフーズの駐車場
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一般人による配達サービス「Amazon Flex」専用駐車ゾーンを示す表示
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 Amazon Flexでは、一般人が同社と契約してAmazon Flex用アプリをスマートフォンにインストールすると、配達担当者になれる。スマホアプリには商品配達の依頼が随時届く。配達担当者はホールフーズにあるAmazon Flex専用の駐車スペースに自家用車を駐車し、店内で配達用の商品を受け取り、スマホアプリのナビゲーションに従って商品を配達する。米ウーバーテクノロジーズの白タクサービス「uberX」の仕組みを、配達サービスに適用したものだと考えると分かりやすい。

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