森ビルとチームラボは6月21日、「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」(MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless)を東京・お台場にオープンさせた。大手デベロッパーの森ビルと、様々な分野のスペシャリストによって集団的な創造活動を続けてきたチームラボが共同設立した森ビル・チームラボ有限責任事業組合が運営に当たる。

 デジタルアート分野で活躍してきたチームラボにとっては東京初の常設展示の場で、同社のフラッグシップ施設という位置付けになる。施設名称である「ボーダレス」が、まさに全館を貫くコンセプトになっている。

『人々のための岩に憑依する滝 / Universe of Water Particles on a Rock where People Gather』。「水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している」「人が作品の上に立ったり、作品に触れると、水の流れを変える岩のように、その人自身が岩となり、水の流れが変化していく」といった趣旨の作品(カッコ内は、チームラボによる作品解説からの抜粋、以下同)。滝の流れと交わっている軌跡は、別作品『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして境界を越えて飛ぶ / Crows are Chased and the Chasing Crows are Destined to be Chased as well, Flying Beyond Borders』(写真:西田 香織)
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 共同事業者である森ビルは、「世界の人々を引き付ける磁力ある都市を実現するためには『文化・芸術』が不可欠である」として、世界に類のないデジタルアートミュージアムの実現を推進してきた。

 同社の辻慎吾代表取締役社長はオープンに際し、「首都・東京が国際都市間競争を勝ち抜き、世界から人・モノ・金・情報を引き付けるためには、『都市の磁力・総合力』を高めることが不可欠」「東京には経済力をはじめとする数々の強みがある一方で、文化やアートの力が課題の1つであることは明らか」「デジタルアートは、テクノロジーの飛躍的な進化によって可能となった、まさに『現代アートの中の現代アート』といえる」とコメントしている。

6月21日のオープニングセレモニーの様子。左は森ビルの辻慎吾代表取締役社長、右はチームラボの猪子寿之代表。辻社長は、「このミュージアムに3つの思いを込めた。第1は、世界に類のないミュージアムをつくり、東京の磁力を高めること。第2に、東京から世界へ、最先端の現代アートを発信すること。そして第3に、子どもたちに新しい学びの機会を提供すること」とコメントしている(写真:森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス/チームラボ)
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東京・お台場のパレットタウン内にオープン。パレットタウン大観覧車下、写真右手にエントランスがある。パレットタウンは、森ビル、三井物産などが事業主体となって1999年に開業した大規模商業施設。今回、屋内型のアミューズメント施設「東京レジャーランド」として営業していた建物を改修した。なお、山下PMC(東京・中央区)が、企画から工事段階までのプロジェクトマネジメント業務に参画し、建物本体の改修から作品展示に至るまでの各種発注支援を担当したと発表している(写真:西田 香織)
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