「断熱性能を高めることは重要だ。だが、断熱性能だけならば、窓は小さくなってしまう。この考え方を変えたい。TOSTEM(トステム)ブランドの復活を、日本の窓を見直すきっかけにしたい」。LIXILの瀬戸欣哉代表取締役社長兼CEOは2018年5月15日、ブランド復活の第1弾となる新製品「LW」の発表会でこう宣言した。同社の今後の成長を占う製品となるだけに、ブランド復活に向けた鼻息は荒い。

TOSTEMブランド復活の意気込みを語ったLIXILの瀬戸欣哉代表取締役社長兼CEO。今後は毎年、同ブランドで意欲的な製品を投入する方針だ(撮影:安井 功)
[画像のクリックで拡大表示]

 LWは室内側からサッシのフレームが見えないデザインを特徴とする戸建て木造住宅向けの大開口型の窓だ。断熱性能を競争の軸足とする従来の開発方針を見直して、デザインなどの快適性や心地よさに焦点を当てた。フレームはアルミと樹脂のハイブリッド構造で、熱貫流率は1.00W/m2・Kとした。

 価格は、Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)を採用し全て開けられるスライディングフルオープンタイプ、幅1690×高さ2030mmの場合、69万100円(消費税や取り付け費、運送費などは含まない)。同社では、ハイエンドクラスに位置付ける商品だ。18年8月に全国で発売する。

 同社は、トステムブランドの復活を足掛かりに、高付加価値で競争力が高い製品を拡充する方針だ。20年には同シリーズで20億円の売り上げを目標としている。併せて、生産コストを下げる改革なども行い、原材料の高騰や新築住宅着工戸数の減少といった外的要因に収益が左右されない企業体質の構築を目指す。

TOSTEMブランドの復活第1弾製品である「LW」。室内側からは窓枠が見えない構造で、開放感を演出できる(写真:LIXIL)
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら