福岡市は3月27日、大規模再開発計画「天神ビッグバン」の目玉の1つとなる旧大名小学校跡地活用事業で、積水ハウスを代表とする企業連合に優先交渉先を決定したと発表した。オフィスビル開発や高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」誘致などの提案内容が高評価につながったようだ。4月ごろに基本協定、9月ごろに事業契約を締結し、2022年12月ごろに施設のオープンを目指す。

福岡市は3月27日、市の繁華街にある旧大名小学校跡地の再開発について、優先交渉権者を積水ハウスなどの企業連合に決定した。図は、積水ハウスなどが提案した完成イメージ(資料:福岡市)
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 天神ビッグバンとは、天神駅を中心とする約80ヘクタールのエリアを対象とし、24年までに30棟の民間ビル建て替えを誘導する再開発計画。旧大名小の跡地は、そのエリアのうち最も西側にあり、福岡市は「天神ビッグバンの西のゲート」と位置付ける。敷地面積は1万1821m2に及ぶ。

旧大名小学校跡地の配置と天神ビッグバンの対象エリアを示した図(資料:福岡市)
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 市は提案内容に対して、地域行事や災害時の避難場所に使える約3000m2の広場のほか、公民館・老人いこいの家や多目的空間などの公共施設整備を要求。さらに、オフィスビルや「ハイクオリティホテル」など都市機能を強化する機能の導入も求めた。

 優先交渉権者に決定した企業連合は、積水ハウスの他に、西日本鉄道や三菱地所、西部ガス、西日本新聞社、福岡商事、久米設計九州支店、醇建築まちづくり研究所、鴻池組九州支店、積和建設九州、西鉄ビルマネージメント、積和管理九州で構成される。市は70年間の定期借地権を設定し、市に地代を支払う。提案価格は5億8577万1000円だ。

 積水ハウス福岡マンション事業部の佐古田智哉設計長は、「ザ・リッツ・カールトンの誘致により、世界各国の新たな利用客を迎えられる。新施設は今後、福岡市で開催されるコンベンションやイベントなどの促進の一翼を担えるだろう」と期待を寄せる。

 西日本鉄道の倉富純男代表取締役社長は、「天神の街の発展に貢献できるよう連合と一緒になって全力を尽くしていく。その他の明治通り再開発プロジェクトについても積極的に推進していく所存だ」というコメントを発表した。

 プロポーザルには、積水ハウスの企業連合のほか、九州旅客鉄道やソフトバンクなどの企業連合、福岡地所や前田建設工業、日本設計などの企業連合が参加していた。

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