長野県は松本市と連携して、「オオサワホーム二級建築士事務所」(松本市)に所属していた2級建築士を2018年3月2日付で公文書偽造、同行使容疑で松本署に刑事告発した。この建築士が建築基準法などに規定された書類を偽造して使用したと県はみている。

 この建築士は、17年2月から11月までの間に、松本市内などに建設する一般住宅6軒で、別の証明書から必要な部分を切り取り、コピーするなどして建築確認済み証を偽造。その偽造書類を保険会社に提出した。うち1軒では検査済み証も偽造していた。加えてこの建築士は、これらとは別の3軒で税制上の優遇措置を受けられる「長期優良住宅」の認定通知書を偽造した。

行政処分を下した事実を公表した長野県のウェブサイト(資料:長野県)
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 17年12月、松本市の資産税課に「住宅用家屋証明」の申請が出されたのをきっかけに事件が発覚。松本市と同事務所が、問題を起こした建築士に話を聞いたところ、これまでに偽造していた書類が次々に判明した。仕事の進捗が遅くなり、着工日に間に合いそうになかったことから偽造に手を染めたという。この建築士は17年12月に懲戒解雇された。

 問題発覚時点で既に工事が完了していた1軒については、事務所を開設した建設会社のオオサワホームから「建築基準法適合調査報告書」を提出させたうえで、内容に問題がなければ松本市が検査済み証を発行する。工事完了目前だった1軒についても、報告書を提出させることで、工事完了後に検査済み証を発行できるようにする。それ以外の4軒については、基礎工事段階だったので、改めて建築確認を受けさせたうえで工事の再開を認めた。

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